ケムコ・シャフローダ

ケムコ・シャフローダ KEMCO SCHAEFF LOADER

トンネル工事現場を、安全・クリーンな環境へ

トンネル工事におけるズリ積機には、数多くの種類がありますが、今後、一層の安全性、クリーン化そして急速施工が望まれる中、弊社開発・製造のシャフローダをお勧めします。
 

ケムコ・シャフローダの概要

ケムコ・シャフローダはトンネル工事現場において、より安全で作業性に優れた当社の新しい設計思想のもとに開発されたものです。

本機は当社が長年の豊富な経験と技術を結集し、自信を持って製作したトンネルのずり取り、掘削機械で、お客様に十分ご満足戴けるものと確信しております。
トンネルや坑道などのずり取り、掘削作業において発生したずりを運搬車輌に積み込む機械はロッカショベル、パワーショベルなどの汎用機が用いられています。 しかし、これらの汎用機はいくつかの欠点があります。そのうち、主な欠点は施工効率が低い、危険性が高い、環境の悪化になるなどです。 ケムコ・シャフローダは汎用機の欠点に目を向けてトンネル坑内の積込作業に適応するために開発、設計したユニークな機械です。 この機械は小断面トンネル(4.5~7.0m2)から大断面トンネル(40~80m2)までのずり取り、掘削、土木、破石での岩石、土砂などの回収作業に適用できる機械です。

ケムコ・シャフローダは各断面トンネルのずり取り、掘削作業に適用できるばかりでなく、各種の新工法(例えば:リングカット工法、ミニベンチ工法など)施工の要求に満足します。

ケムコ・シャフローダにより各断面トンネルは合理的、経済的に、かつ安全に、省力化して急速施工システムを確立することが出来ます。
機体の前方にあるアタッチメントのバケットで岩石、土砂などを機体の前方にあるローディングテーブルにずり取り、ローディングテーブル下にあるチェーンコンベヤにより、機体の後部のダンプトラックなどへ直接積込作業が行えます。

ケムコ・シャフローダは作業中、旋回せずに、バケットで岩石を持ち上げずに積み込むため、作業サイクルタイムが短縮されます。

ケムコ・シャフローダは上部本体が旋回しないため、作業中アタッチメントがトラックダンプに当たる可能性がありません。故に、ロッカショベル、ショベル式およびバックホー式より安全です。
また、ケムコ・シャフローダのずり取り作業はバケットでの掻き寄せのみで、岩石を持ち上げないため、落石などの危険性がありません。故に、オペレータが安心して作業することが出来ます。

ケムコ・シャフローダならではの特徴

1.きれいな環境で作業ができます
ケムコ・シャフローダでのずり取り作業中は振動、騒音などが少ない。動力は電動機を使っているため、ディーゼルエンジンのような排出ガスの処理の問題はありません。粉塵―油混合物も少なく、環境の悪化問題となりません。故に、安心して作業することができます。
粉塵が少ないことは日本産業衛生学会から勧告されている粉塵濃度を満足しています。

2.アタッチメントを使って天盤及び、切羽のコソク作業が出来ます。現在国内で使用されているずり積み機械ではコソク作業は出来ません。コソク作業が出来ることは、大変大きな利点です。切羽の整地、インバートのクリーニング、建込時のコーナーの根堀りなど、他の機械を入替えることなく、一台で全ての作業が行えます。例えば、当たり取りです。特に、小断面になる程、当たりが出やすくなります。それは、油圧ジャンボを使って小断面をさく孔する場合当たりが発生し、ロッドのさし角が取れないことがあります。ヘグローダーや空気式のロッカーショベルでは、当たりを取ることは困難ですが、ケムコ・シャフロダーは取ることが出来ます。

仕様及びオプションについて

1.電動油圧の説明
» KL-20 KL-7
本機の作動システムは電動油圧です。440Vの電源でモーターを動かし、油圧ポンプを作動させ、その油圧源で各装置を動かします。従って電源がなければ本機を動かすことは出来ません。

» KL-41
本機の作動システムは、電動油圧とエンジン油圧の両方を揃えております。従って、電源がない場合でもエンジン走行、ずり取り作業を行うことが出来ます。電源はKL-20,KL-7と同様440Vです。

2.荷台に損傷がなし
ダンプトラックに積込まれるずりは荷台に対して均等に積むことができますから、ダンプトラックが走行中、ずりの荷こぼれを最小限に防ぐことができます。また、ずりをコンベヤから荷台へ積み込む際、ずりが荷台へ与える影響が少ないため、荷台の損傷を防ぎます。

3.レール工法に於いて最も心配なのが脱輪です。一度脱輪事故を発生させると、その復旧にかなりの時間を要します。ケムコ・シャフローダー(KL-7標準仕様、KL-20標準仕様)の足回りはポニートラック型の車輪とクローラーを採用しております。移動はポニートラックで行い、作業はクローラーで行いますので、作業中はレールに関係なく走行できます。

▲ポニートラックによる移動

4.KL-20の特殊仕様としてエンジン設備を搭載してポニートラックかクローラのいずれかを自走可能にするKL-20Eが存在します。

5.KL-41は電動設備とエンジン設備を搭載しております。坑口付近作業で、まだ現場サイドに電気供給設備が揃っていない場合や、電機の供給が停止した場合でも、エンジンで作業が十分できますので、切羽を止めること無く進行を延ばすことができます。

6.岩質が悪く、無発破掘進の場合ずり取りのみでなく、掘削も可能です。バケットのかわりに油圧ブレーカーやカッターローダを装着することにより、ロードヘッダとしても使用出来ます。

紹介ムービー

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