アンカー孔充填材
ジャストリング

アンカー孔充填材

ジャストリング

ジャストリングとは

アンカーボルトとベースプレートの取合いを円滑にし、施工手間を短縮します。
また、後施工アンカーを伴う工事において、予めアンカーボルトを通す孔を過大孔にすることにより、円滑な施工が行えます。
大きなせん断力が作用した場合にも、ズレ変位が少ない特性を有します。

 

特徴・概要

外リング径 ≒ 最大アンカー径
■ジャストベース材質:S25CまたはFCD450-10
■特注材質     :S45C相当※
※材質は参考であり、絶対ではありません。
御採用時は用途に合った検討を行います。

納まり具合の状況

ジャストリングの施工事例

1 建築工事 耐震壁設置に適用(フチ有りジャストリング採用)

躯体にアンカーボルトを打ち込み、そのアンカーボルトに耐震壁を設置する際に適用した。
アンカーボルトの位置がずれていても、ジャストリングで即座に固定が可能である。

▲耐震壁設置状況(クリックで拡大)

▲アンカーボルト位置の状況(クリックで拡大)

▲ジャストリング充填状況(クリックで拡大)

2 基礎補強工事 補強壁設置に適用(フチなしジャストリング採用)


▲基礎補強壁設置完了(クリックで拡大)
現在使用している躯体に基礎補強壁を設置する際、既存構造物の配筋により所定の位置にアンカーボルトを設置する事が難しい。この問題を解決するため、ジャストリングを採用した。


▲ジャストリング設置状況 施工前(クリックで拡大)

▲ジャストリング設置状況 施工後(クリックで拡大)

3 土木工事 橋梁上部工 遮音壁設置に適用(フチ有りジャストリングを採用)


▲遮音壁設置状況(クリックで拡大)
高速道路の遮音壁を設置するにあたり、既設のコンクリート壁にアンカーボルトを打ち込んで、これに遮音壁骨組みを設置するのであるが、アンカーボルトが所定の位置に設置しづらく、鋼材に大きめの穴を開け、ジャストリングを使用して空隙を埋めた。

▲ボルト締め付け状況(クリックで拡大)
各アンカーボルトに沿って防音壁主材を建て込み、吊り上げた状態でジャストリングを設置する。全てジャストリングを設置後ジャストリングに接するナットを仮締めし、徐々に主材の荷重をかける。
その後、アンカーの本締めを行う。
(アンカー孔は、アンカー径の約2倍(この度はΦ60))

製品仕様

意匠・商標登録済み製品
ジャストリングには、「フチ有りジャストリング」と「フチなしジャストリング」の2種類あります。

【1】フチ有りジャストリング

垂直方向のアンカーボルトの場合、躯体とベースプレート間に生じる空隙に、ジャストリングが落ちる事があります。この落下を防止するため、ジャストリングにふちを設けています。

【2】フチなしジャストリング

水平方向のアンカーボルトの場合、躯体とベースプレート間に生じる空隙に、ジャストリングが落下する懸案はないため、ジャストリングにふちを設けていません。

ジャストリングの仕様全般について

【1】ジャストリング製品について

施工方法,工種によりアンカー径は様々あり、また鋼材厚も様々な寸法となります。
お客様のニーズに合わせた寸法の製品を製作いたします。アンカーは同径だが厚みがそれぞれ違う、というような事にも対応できます。

【2】ジャストリングの材質について

ジャストベースに使用します材質はS25CまたはFCD450-10となっており、特注での材質はS45C相当としておりますが、お客様のご都合により変更可能です。
また、亜鉛メッキ仕様等特殊加工につきましても事前にお問合せ下さい。
なお、これらの仕様の場合は寸法に関わらず完全注文生産になります。

【3】アンカー用の過大孔寸法について

アンカーボルト径の約2倍が標準とお考え下さい。
それ以外に関しても検討いたしますのでご相談下さい。

【4】アンカーボルトの使用方法について

アンカーボルト配置別に検討を行いますので、ご相談下さい。
その他、何か御検討の点がございましたら、お気軽に御相談下さい。

参考:ジャストリングの特殊加工(例)

・標準タイプ:特殊加工なし
・メッキ加工タイプ:亜鉛メッキ処理による防錆加工
・ジオメット処理タイプ:ジオメット処理による防錆加工
※ふち有り,ふちなしとも全タイプの加工が可能です。

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